三重県PTA安全互助会では、現在県内ほぼ100%の各学校のPTAにご加入頂き、PTA活動における怪我や事故に対しての災害補償を行なわせて頂いております。子どもたちの登下校での見守り活動や運動会などのPTA競技での怪我、清掃作業などでの怪我や事故等、コロナ5類移行後、PTA活動も従来の活動状況に戻りつつあり、補償件数も増加傾向にあります。
また災害補償の事業とは別に安全互助会では安全面における啓発普及活動を行なっております。本年度はその活動の一環で三重県警と連携させて頂き、交通安全教室について協議致しました。
残念ながら現実として、児童生徒と車が接触する事故は多数発生しています。本来、事故発生の際、加害者が被害者の救護や然るべき連絡を行うことは法律でも義務化されているところです。ところが、軽くぶつかった、大した怪我ではなかったという場合、運転者から「ねえ大丈夫?」と問いかけられると児童生徒は、保護者や先生に怒られたくないという一心でほぼ100%「大丈夫です」と答えてしまう現状があるようです。
すると、加害者は被害者側も大したことではないととらえていると判断し、その後の報告義務などを果たさずその場を立ち去ってしまうことがよくあります。ところが児童生徒が帰宅し、気づいたら打撲や骨折をしていたり、後遺症が出てしまったりというケースも多く、その場合、時間が経ってしまっているため警察に通報しても加害者の連絡先も分からないと判断されると、ひき逃げ事件となってしまいます。中には重度の障害を抱えることになったという事例もあるなど、悔やまれるケースも生じています。
そこで本年度、三重県警と協議させて頂き、皆さんが年に一度実施している地元警察と連携した交通安全教室において、「事故に遭わない交通安全教室」に「万が一事故に遭った時、どうしたらいいかも学べる交通安全教室」という視点を取り入れて頂きますよう、ぜひご検討をお願いしたいと思っているところです。交通安全教室の管轄はそれぞれの郡市町の所轄警察署となっていますので、所轄警察署との連携・共有をお願い致します。
交通安全教室での取組内容や学びをご家庭でも子どもたちと一緒に考え合っていただくことで、さらなる子どもたちの安全につながれば幸いです。
一般社団法人 三重県PTA安全互助会