身近な問題にも
自分たちで動けることがある
政治にお願いすればいい、政治がなんとかしてくれないとどうにもならない、という声も時々聞きます。
そしてまず予算をつけてほしいと求めたり、規制を緩めてほしいと求めても、なかなか前に進まないのが現実です。
まずは民間で主体的に取り組みを起こして促進して、その上で、これだけ動いて解決していけているので、より一層の促進をするためには行政が予算をつけて応援してもらいたいとか、より一層の促進をしていくためには〇〇の規制を緩和していってもらいたいとか、つまりは、政治は最後、最後は政治ということになるかもしれません。
つまり身近な問題を身近なコミュニティでまず動きを起こしてなにかしら現象を作り、そして次には行政とも協力していくという流れかと思います。
また身近な問題も1人ではなかなか解決しにくいところもあるでしょうがコミュニティとして協力していくことで、身近な問題を自分たちで協力して向き合うことも出来るかと思います。
そういう意味でもPTAというコミュニティはなにか身近な問題を解決していく動きを起こすには効果的なコミュニティだと思います。
不登校や外国人などさまざまな子どもたちが地域で生き生きと学べる環境を作っていくのに、学校の困りごとを学校だけに解決を求めるばかりでもなく、出来る範囲で一緒になれることはないだろうかという視点や活動も、個人ではなくコミュニティということで実現性も高まることと思います。
そういう意味でも、PTAはうまく活用することでより意味のある団体になっていくようにも思います。
安藤 大作(三重県PTA連合会 元会長)
[執筆者・安藤大作氏プロフィール]
平成23・24・25年度三重県PTA連合会 会長
平成25年度 (公社)日本PTA全国協議会 副会長
平成25年度 日本PTA全国研究大会 実行委員長
(公社)全国学習塾協会 会長
日本民間教育協議会 会長
(公財)日本数学検定協会 評議員
経済産業省 未来の教室とEdTech研究会 元委員
文部科学省 不登校に関する調査協力者委員会 元委員
総務省 令和4年度「学外教育データ連携に係る実証事業」有識者検討会 有識者
三重県学力向上推進委員
株式会社安藤塾 代表取締役
社会福祉法人むげんのかのうせい 理事長
FM三重にて「安藤大作エデュケーションラジオ」毎週放送中