
平素はPTA活動にご理解・ご支援をいただいていることを、皆様に厚く御礼を申し上げます。私たちは、大切なお子様の成長とよりよい学校生活を送ってもらえるよう日々活動しております。
PTAは、保護者と先生と子どもたちと地域をつなぐ役割を持つことでよりよい環境が築けていけます。季節柄かこの時期はスマートフォンの使用などによるSNSに関する問題がマスコミによく取り上げられております。ITの発達、24時間社会の到来などにより私たちの生活環境は急激に変化しております。それにより、子どもたちを取り巻く生活環境は大人社会の影響をとても受けやすくなりました。また、影響を受けるだけでなく、子どもたちを誘惑し、犯罪に誘い込む大人社会のモラル低下も大きな問題となり、解決に向けさまざまな努力がなされていますが、対策を越えるスピードで新たな問題が起こっているのも事実です。このような時期、PTAとして、特に親としての存在が問われているように思います。ここ近年は、自らを自らで守らなければならない競争社会がはじまり、「勝ち組」「負け組」に色分けされる社会のなかで、一人ひとりが「夢」を追うことが非常に困難な社会になりつつあるように感じます。その中でも励ましあって、一段ずつ階段をのぼる子どもたちがいることは確かなことであると思います。 子どもたちが今何を悩み、何を望んでいるのか、子どもたちが望んでいることを親としてどう理解していくのかなど、PTA活動をとおして情報を共有しながら、子どもたちと共に夢を抱くことが出来ないものでしょうか。教育再生が問われ、教育基本法が新しくなり、教育現場の在り方が「親」の理解を超えるスピードで変化しています。昔はこうだったとか、長女の時はこうだったと言っている時点ですでに変化に対応できていないと思います。子どもたちは世の中に順応するよう頑張って成長しております、保護者もそれに負けじと成長しなければとおもいます。
PTAや子どもたちを取り巻く環境も厳しいものがあります。携帯フィルタリング問題、社会を震撼させる子どもの凶悪な犯罪、虐待、ネットいじめなど、今解決をしなければならない課題には早急に対応していかなければなりません。
それに、文部科学省等々でも発表されていますが、今から数十年後今の中学生の子どもたちが、大学を卒業するころには、半分以上の職業が自動化されて、もう少し小さい子どもたちが大学を卒業するころには65パーセントが、ユーチューバーのように今存在しない職業に就職し、頭脳労働までもがコンピーターにより代替えというような予測がなされています。
こにように、この先社会全体がどのように変化していくかわかりません、可能性に満ち溢れた子どもたち一人ひとりに最適なプログラムで社会のニーズに合うような子どもになるよう家庭教育のほうもよろしくお願いします。
最近は、だれにも相談できなくて一人で悩んでいる保護者が多く見受けられるように思います。悩み事が共有できて、自分だけじゃないんだという事に気付けば、自然と保護者の輪も広がり、心に余裕をもって子育てができると思います。 県P連では、スマホ問題・学力問題・貧困問題などいろいろな諸問題に少しでもお役に立つような事業を行っていきたいと思います。
今年度は今までと違い今までやってきた事業が無くなり、新たに東海北陸ブロックPTA研究大会に向けた事業が始まります。少しご迷惑をかけますがそちらの方にたくさんのご参加をよろしくお願いします。 役員一同、今しかできないPTAを各郡市PTAの皆さんと協力しながら楽しんで活動をしていきたいと思います。ご理解ご協力のほどよろしくお願いします。
三重県PTA連合会 会長 松山安利